最終更新:2026年9月19日
なぜ麦芽の分析が必要か
製麦自体は5000年前から行われているので、新しい技術ではありませんが、製麦する事業所によって設備が異なることから、それぞれの設備で高品質の麦芽が製造できる条件を見出し、原麦の違いや製造時の気候の変化に由らず、常に一定の品質を維持できる技術を開発する必要があります。
そのためには、できた麦芽を決まった方法で分析して、その性質と能力を定量(数値化)し、製造条件にフィードバックして、それを調整する、という方法を採ります。醸造家はそれら数値を見て醸造計画を立てるので、本来「数値の分からない麦芽」というのは醸造原料として不適切であると思います。
しかし、日本では過去半世紀ほどのあいだ、製麦が大手ビール会社の工場においてのみ行われてきたため、麦芽を分析することのできる実験室の数が限られるのも事実。製麦研は「麦芽の国産化」というミッションの実現のために、試験製麦と基本的な麦芽分析ができる設備を大学から譲り受けて、比較的安価な費用*で分析結果をお返ししています。
* 米国の大学が提供するサービスの価格表に基づく。
未来永劫、すべてのロットを分析して数値化しなければならないわけではありません。方法論が確立すれば「時々出して確認する」程度で十分です。製麦を業として始めようとする事業者の方、蒸溜所や醸造所の方にご活用頂き、国産麦芽を使った優れた製品を、早く世に問うて頂きたいと思っています。
分析依頼方法
1)まずは郵送フォームをご記入いただき、顧客対応窓口アドレス:info@kyotomalt.comまでお送りください。
2)費用と、結果をお返しできそうな日程について折り合いが付きましたら、郵送フォームと一緒にフォーム記載の住所まで、サンプルをお送りください(送料はご負担ください)。
3)サンプルの到着については基本的に連絡しません(運送会社のサービスをご利用ください)ので、あとは結果の報告をお待ちください。
4)結果をお返ししたあと、ご質問を受け付けます。あるいは特にご質問がないようであれば、その後請求書をお送りしますので、期日までにお支払いください。
現在の料金表は以下の通りです:
| 試験可能項目 | 価格(円・税別)/サンプル |
| 麦芽分析 | |
| …送付頂いた試料に対して分析を行い、結果をメールで報告 | |
| A. 水分含量・エキス含量・色・濾過速度 | 6000 |
| B. A + βグルカン・フライアビリティ | 9000 |
| C. B + FAN | 12000 |
| D. ジアスターゼ力のみ | 6000 |
| (E. A~C + PSY(予想アルコール収量)…提供休止中) | A~C + 12000 |
| 必要試料量:A、E…200 g、B、C…300 g、D…100 g | |
| 原麦分析 | |
| …Fは麦芽分析と同様 Gは相談のうえ実験計画作成後に実施 | |
| F. 発芽勢 | 6000 |
| G. 試験製麦(1条件) | 60000 |
| 必要試料量:F…100 g、G…1 kg~ | |
ご検討いただければ。